新型コロナの影響で運休中の近鉄特急が運転再開 準急・普通列車の一部運休は継続

新型コロナウイルスの影響により減便中の近鉄特急ですが、2021年3月13日(土)に一部の列車を除き運転が再開されます。

南大阪線・吉野線特急として運転されている近鉄16000系電車(写真AC/りっくん_)
南大阪線・吉野線特急として運転されている近鉄16000系電車(写真AC/りっくん_)

近畿日本鉄道は、新型コロナウイルスの影響に伴う利用状況等を勘案し、2020年8月29日から一部の特急列車の運転を取り止めています。運休対象の列車は段階的に拡大され、2021年1月30日(火)以降は平日ダイヤで15%、土休日ダイヤで50%の特急列車が運休となっています。近鉄によると、需要が回復傾向にあるとし、3月13日(土)から運休している特急列車の運転が一部の列車を除いて再開されます。

平日ダイヤでは、現在運休している64本の特急列車のすべてが運転再開されます(運休率0%)。土休日ダイヤでは、運休中の222本のうち、205本の特急列車の運転が再開されます(運休率4%、詳細は下表を参照)。

【図表で解説】近鉄 新型コロナウイルスの影響による特急の運転本数変移
【図表で解説】近鉄 新型コロナウイルスの影響による特急の運転本数変移

3月13日(土)以降の土休日も継続して全区間で運転を取り止めるのは、京都駅〜近鉄奈良駅間の8本、大阪阿部野橋駅〜橿原神宮前駅・吉野駅間の9本の特急列車です。また、大阪阿部野橋駅発・吉野駅行の特急列車3本については、行先を橿原神宮前駅に変更し、橿原神宮前駅〜吉野駅間を区間運休します(時刻表は下表を参照)。

【図表で解説】近鉄 3月13日(土)以降も引き続き運休する特急列車

なお、現在実施されている一般列車(準急・区間準急・普通)の一部運休については当分の間継続されます。平日ダイヤでは奈良線・京都線・天理線・大阪線・南大阪線・名古屋線の計14本、土休日ダイヤでは大阪線・南大阪線・名古屋線の計11本が運転を取り止めています(時刻表は下表を参照)。

近鉄 3月13日(土)以降も引き続き運休する一般列車